以前、ペナルティについて書いた日記はこちら。お風呂から出る時間が遅くなったらペナルティを課しますよって話。
≫子どもの動かし方−お風呂編
その後、ピアノを練習する回数が増えるだけだからということで、安易にいろんなことにたいしてペナルティを課してみた。ペナルティを課される子どもたちも、ピアノの練習回数が増えるだけだから、あまり気にしてなかった。たとえば、寝るのが遅くなったらとか、ホワイトボードに書いてあることを守れなかったらとか。
あと、ピアノの練習回数なんだけど、毎日の練習が基本で、1日練習しなかったら(病気や旅行などでできない場合は除く)、翌日は5割増しの回数を練習しようってことになってた。これはずっと前からの決まり。
で、この前の日曜日のこと。なんだか忘れたけど、遊びまくってペナルティを出しまくったやつがひとり。その日の練習回数が50回くらいだったか。でも、夜も遊びまくって練習しないまま就寝時間。
翌日の月曜日はピアノのレッスンの日。ここで新しい曲に変わって、ちょっと難易度が上がった。前日の5割増しで75回。さすがに、これ以上練習回数が増えたら大変なことになると思ったんで、子どもに指摘しといた。
「先にお風呂に入って、学校の用意とかも済ませて、ピアノの練習をしっかりするんよ。じゃないと、ものすごい数に増えて消化できんようになるよ。」
その注意を無視して遊びまくって、お風呂の時間が遅くなった上に結局ピアノもやらないまま寝てしまった。ペナルティ分と5割増しを合わせて翌日の練習回数は149回。
その回数を見て震え上がった子ども。帰宅してすぐに練習をしはじめたかったらしいけど、その日に限って宿題が時間がかかるものだった。そしてピアノの練習を始めたものの、月曜日にならった曲をしっかり覚えてなくて、楽譜にドレミを書き込むのに時間がかかり、さらに始めてみても思うように指が動かなくて10回もできなかった。翌日の練習回数は200回を超えた。
水曜日も指が動かなくて、30回くらいしか練習できなかった。その結果、ペナルティ分と5割増しによって木曜日の練習回数は300回を超えた。
金曜日。ピアノの前に座って、泣きながら言った。
「この世にピアノがあるけん不幸になる。」
それは違う。まさに自業自得。
「300回もするの大変よね。」
と、育児本に書かれているように、まずは子どもの気持ちを受け入れる。
「でも、なんで300回に増えたんかねぇ?」
増えた理由は本人が一番わかってる。
「明日、土曜日やけ遊びに行かんでがんばる。」
かわいそうなんで、回数を減らしてやろうかと思ったけど、本人がやる気になってるからそのままにした。大幅に減らすと、また次も減らしてもらえるかもなんて期待されても困るし、一度痛い目にあった方がいい経験になるかと思ったから。結局、金曜日のやり残した分を5割増しにするのは勘弁してあげたので、実質は減らしてるのと同じなんだけど、「増やさない」と「減らす」のは違うからまあいいかな、と。
今日、遊びに行かずに1日中ピアノの練習をした。食事の時間以外はすべてピアノ。夕飯を食べたら、ペナルティが増えないように一番にお風呂に入って、その後もまたピアノ。あと少しで約束の回数をやり終える。よくがんばった!エライ!
ピアノをやった回数を数えるのが大変なので、「正」を書かせようと思ったけど、それでも60文字を超えるから数えるのが大変。そこで辞書で調べて見つけた「競」の字。これ、20画なのよね。しかも「立」と「兄」がそれぞれ5画。たくさんの数を数えるのにとても分かりやすい。それを教えたら、紙に「競」の字を書きながら、ピアノの練習をしてる。

にほんブログ村 ←
【育児>子供の動かし方の最新記事】