もともと生物学も大好きなので、興味深く最後まで読んでしまった。
この本、素人にもわかりやすく解説してある。
KLCというのは加藤レディースクリニックのことで、その病院での不妊治療の方法について書かれてる。
目次はこんな感じ。
■第一章 妊娠のしくみ
■第二章 KLCメソッドの体外受精
■第三章 体外受精のスケジュール
■第四章 排卵誘発剤を制限する理由
■第五章 ステップアップは本当に必要?
■第六章 男性不妊の治療
■第七章 KLCメソッド最先端の治療
妊娠するには、
・精子が子宮にたどり着くこと
・卵子が卵管を通過できること
・排卵・ピックアップができていること
・卵子と精子で受精すること
・着床すること
という条件のすべてを満たす必要がある。
不妊治療というのは、そのうちのどこが欠けているのかを調べて、そこを補うことだと。
昔は排卵誘発剤を使うところが多かったけど、排卵は条件のひとつでしかないので、それだけでは解消できないとか、排卵誘発剤は副作用がいろいろあるから失敗すると妊娠しにくくなってしまうとか、だからKLCメソッドでは排卵誘発剤は必要最小限しか使わないとか、不妊の原因を特定するために検査するとか、まるでプログラミングでのデバッグみたいだと思いながら読んだ。
人間の体ってうまくできてるよなー、とか、でもうまくできてない人も一定割合でいるんだなー、とか。
不妊で困ってる人は、この本に書かれてることを勉強してから不妊治療しないと、詳しくない医師にあたると失敗することがある。
どの業界でも勉強してる人とそうでない人がいて、勉強してない人にあたると困ったことになるんだな、と。

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